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ネットワークエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性や向いている人・必要スキルを詳しく解説!

ネットワークエンジニアとは?仕事内容や年収・将来性や向いている人・必要スキルを詳しく解説!

AIやIoT、ビッグデータなどのニーズが高まるなか、企業や個人間ではネットワークを使ったデータのやり取りが欠かせません。企業のネットワークを陰で支えるのが、ネットワークエンジニアです。

ネットワークが重視されるデジタル社会において、パソコンもサーバーも単独ではほぼ意味をなしません。ネットワークシステムがあってはじめて、その役割を果たすことが可能になります。

今回は、そんなネットワークを構築する上でなくてはならないネットワークエンジニアの特集です。ネットワークエンジニアの仕事内容や年収、向いている人、また必要なスキルや将来性についても掘り下げるので、興味のある方は、ぜひ参考にしてください。

こちらの記事でネットワークエンジニアの転職情報について詳しく解説していますので併せてご覧ください。

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目次

ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアとは、企業や自治体のネットワークを設計、構築、保守、運用するインフラエンジニアの一種です。主にオンプレミスのネットワークに特化しています。特にクラウド分野に特化しているインフラエンジニアはクラウドエンジニアと呼ばれます。

ネットワークは、サーバーやルーター、端末を回線を活用してつなぎ、データのやり取りができるようにする役割があります。もちろんセキュリティを確保することも欠かせません。

ネットワークが正常に稼働することにより、企業も個人も安心してデータのやり取りができますし、それによってあらゆる経済活動や、個人および国家の財産や生命を守ることも可能になるのです。

その意味で、ネットワークエンジニアの仕事は非常に重要度が高く、やり甲斐があるといえるでしょう。

ネットワークエンジニアの仕事

続いて、ネットワークエンジニアの仕事をさらに具体的にみていきましょう。

要件定義

まずクライアントがどのようなネットワークシステムを構築したいのかをヒアリングし、方向性を定めていくのが要件定義です。

現在の問題点や課題、求める機能や規模感、納期や予算といった項目についてクライアントとの間で合意を取り付けます。その上で要件定義書を作成し、ネットワーク構築と運用の指針を固める重要な上流工程です。

設計

要件定義書をもとに、ネットワークシステムの設計書を作成します。使用する回線やネットワーク機器の種類と数量、コストなどを具体的に固めていきます。

こういった全体の構成や方針を定めるのが基本設計で、OSやサーバー、ネットワーク機器の詳細なデータを固めていくのが詳細設計になります。

構築

設計書が完成したら、それに基づいて実際にネットワークを構築していきます。ネットワーク機器やOSを設定して回線をつないでいきます。

その際は、クライアントの使用環境を十分に考慮して、ケーブルや機器が邪魔にならないよう最適な配置を施すことも大切でしょう。

運用

ネットワークが構築できたらクライアントに受け渡し、いよいよ稼働させていきます。想定通り稼働できるかを監視しながら維持管理に務めるのもネットワークエンジニアの大事な役割になります。

保守

ネットワークには常に適切なアップデートが求められます。機器の故障やトラブルの発生もつきものです。その際には、早急な原因究明と、迅速な対処が欠かせません。

したがってネットワークエンジニアには、ユーザー利益を最大化するためのスキルと見識が強く求められるでしょう。

ネットワークエンジニアの年収相場

ネットワークエンジニアの年収相場

ネットワークエンジニアの年収は450万円前後です。20代では380万円、30代で427万円前後です。国税庁が発表した「令和4年分民間給与実態統計調査」によると国内の平均給与は458万円となっていますので、ほぼ平均くらいといえるでしょう。

ネットワークエンジニアリングの分野では、経験が報酬に直接影響を与えます。初心者や若手のエンジニアは比較的低い報酬からスタートすることが多く、経験を積み上げ、より複雑なネットワーク環境での専門知識を身に付けることで、報酬も増加します。

重要なのは、この分野の将来性です。基本的なスキルセットは過去数年間で大きく変化していませんが、クラウドコンピューティング、人工知能(AI)、データサイエンスなどの新しい技術分野は、急速な技術進化と高い市場需要により、これらのスキルを持つエンジニアには高額な報酬が支払われています。

特に、クラウド技術の需要は、今後さらに増加すると予測されています。このトレンドに対応し、最新のクラウド技術や関連スキルを習得することで、ネットワークエンジニアは高い報酬を得るチャンスを増やすことができます。経験を積み、専門性を高めることがキャリアアップの鍵となります。

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアの将来性

ネットワークエンジニアの将来性は非常に明るいといってよいでしょう。AIやIoT、ビッグデータ活用がますます盛んになる世の中にあって、今後は5Gから6Gへの技術革新が見込まれるなか、精度の高いネットワークへの需要は相当程度高まっていくと考えられます。

一方で、クラウドコンピューティングへの移行は、ネットワークエンジニアリングにおける新たなチャレンジを意味しています。従来のオンプレミスのサーバー管理から離れ、クラウドベースのネットワーク管理へのシフトは、業界全体の動向を変えています。

この変化に適応し、クラウド環境におけるネットワークの設計、構築、運用、保守のスキルを強化することが、ネットワークエンジニアの成功において重要な要素となっています。

ネットワークエンジニアとしてのキャリアを追求するにあたり、最新の技術トレンドに敏感であり続け、自身のスキルセットを拡張し続けることが求められます。ネットワークエンジニアリングの分野における継続的な学習と進化の必要性を示しており、変化に柔軟に対応できる能力が不可欠です。

ネットワークエンジニアに向いている人4条件

ネットワークエンジニアに向いている人4条件

ここからは、ネットワークエンジニアに向いている人の特徴を以下に紹介します。

  • 新たな知識やスキルを吸収する意欲がある
  • 問題解決能力
  • 忍耐力
  • コミュニケーション能力

新たな知識やスキルを吸収する意欲がある

これからのネットワークエンジニアには新たな技術に関するスキルが強く求められます。現に、従来のオンプレミス関連の案件は確実に減少し、転職市場におけるネットワークエンジニアの募集もかつてと比べると少なくなっているとの調査もあります。

したがって、常に時代の流れや技術進歩にキャッチアップしていく学習意欲や向上心に富んだ人が、ネットワークエンジニアに向いているといえるでしょう。

問題解決能力

ネットワークエンジニアは、要件定義でクライアントのも課題を確実に把握し、それを設計と構築に活かす力が強く問われます。ネットワークエンジニアリングのプロジェクトは、しばしば複雑な要件や困難な技術的挑戦を含むため、効果的な解決策を迅速に見つけ出し、実行に移すことが重要です。

さらに、予期せぬトラブルやシステムの障害に遭遇した場合、その原因を迅速に特定し、適切な対策を講じるスキルも求められます。ネットワークシステムの運用は、時に予測不能なエラーや障害に直面することがありますが、それらを克服し、システムを安定した状態に保つことがネットワークエンジニアの責任です。

忍耐力

ネットワークエンジニアには忍耐力も不可欠です。解決が容易でない問題にもじっくりと取り組む能力は、この職業において極めて重要です。

クライアントの期待や要求は高く、システムが適切に機能しなければ意味がないため、ネットワークエンジニアは時に厳しい状況に立ち向かいながら、最適な解決策を見つけるために粘り強く努力する必要があります。

コミュニケーション能力

ネットワークエンジニアは、ただパソコンや機器に向かって仕事をしていればよいわけではありません。

クライアントや他のエンジニア、上司などとよい人間関係を構築し、ときに自身の提案を受け入れてもらえるようにプレゼンする必要もあります。そのためには、ある程度のコミュニケーション能力が大切でしょう。

ネットワークエンジニアに必要なスキル

ネットワークエンジニアに必要なスキル

続いて、ネットワークエンジニアに必要なスキルについて解説しましょう。

ネットワークの知識

ネットワークエンジニアは、通信プロトコルのTCP/IP、OSI参照モデルなどに関する深い理解を持っている必要があります。これらはネットワーク通信の基礎を形成し、ネットワークの動作を理解するために不可欠です。

また、プロトコルの動作順序を把握することも重要で、ネットワークのトラブルシューティングや効率的な設計にはこれらの知識が欠かせません。

数値計算能力

IPアドレスやMACアドレスなど、ネットワークアドレスに関連する数値を頻繁に扱います。これらは主に2進数、8進数、16進数で表現されるため、これらの数値システムに慣れ、計算ができることが重要です。

これにより、アドレスの割り当てやサブネット計算などを効率的に行うことができます。

ネットワーク機器の知識

ネットワークエンジニアは、ルーター、LANスイッチ、ブリッジなどのネットワーク機器の設定や管理に精通している必要があります。これには、IPアドレスの設定、DMZ(デミリタライズドゾーン)の構築、ファイアウォールの設定などが含まれます。

これらの機器を適切に設定し、ネットワークのセキュリティと効率性を確保することは、ネットワークエンジニアの重要な役割です。

セキュリティの知識

ネットワークの構築と運用において、セキュリティ管理は極めて重要です。特に現在、サイバー攻撃は企業や自治体を標的にしており、その脅威はますます深刻化しています。

ネットワークエンジニアは、ファイアウォール、侵入防止システム(IPS)、侵入検知システム(IDS)などのセキュリティ技術に関する深い理解とスキルを持っている必要があります。これにより、ネットワークを保護し、潜在的な脅威から組織を守ることが可能になります。

クラウドの知識

ネットワークの分野において、オンプレミス型のインフラからクラウドベースのソリューションへの移行は、速やかかつ広範囲にわたって進行しています。Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azure、Google Cloud Platform(GCP)などの主要なクラウドコンピューティングプラットフォームに関する知識は、今日のネットワークエンジニアにとって不可欠です。

これらのプラットフォームを理解し、活用することで、エンジニアはクラウド環境におけるネットワーク設計、展開、管理のスキルを高めることができます。

学歴は?

ネットワークエンジニアは、特定の資格ではなく、とくに学歴を求められることはありません。ただ一般的には、大学や大学院、またIT専門学校などで専門的な知識を身につけてから働き始める人が多い傾向にあります。

とはいうものの、高卒でスタートする人も全体の3割から4割近くを占めますので、学歴よりも知識やスキルが重視されると考えてよいでしょう。

ネットワークエンジニアにおすすめの資格4選

ネットワークエンジニアにおすすめの資格4選

最後にネットワークエンジニアにおすすめの資格について解説しましょう。

ネットワークスペシャリスト

ネットワークスペシャリストの試験は、情報処理技術者試験制度における最高難易度に区分される資格です。この資格を取得すると、ネットワークシステムや機器、通信プロトコルなどに関して高度な知識を持つことが認められ、ネットワークの設計、構築、運用、保守、セキュリティ管理に関する業務に携わることが可能になります。

対象者は、ネットワーク技術の専門家として、効率性、信頼性、安全性を考慮したネットワークシステムの企画や要件定義などを行うことが期待されます​​。

試験は年に2回(春期と秋期)実施され、試験形式は多肢選択式と記述式で構成されています。具体的には、午前Ⅰ、午前Ⅱの多肢選択式試験と、午後Ⅰ、午後Ⅱの記述式試験があります。

ネットワークスペシャリストの資格取得は、ネットワークに関する高度な知識とスキルを証明するための有力な手段となります。また、この資格を持つことで、ネットワーク関連の職種でのキャリア機会が広がり、より専門的な役割を担うことができるようになります。

Cisco技術者認定(CCNA)

Cisco技術者認定(CCNA)は、ネットワーク関連の専門知識に加え、シスコ製品を扱う技術を習得することで、即戦力としての活躍が期待できる資格です。CCNAの試験は随時申し込み可能で、好きな日程を選ぶことができます。

試験はピアソンVUEを通じて申し込み、全国のテストセンターで受験することが可能です。また、オンラインでの受験も選択できます。

CCNAの取得は、ネットワークの専門家としてのキャリアを拓くための重要なステップであり、シスコの製品や技術を深く理解することができます。試験の予約や試験内容、受験方法に関する最新の情報は、ピアソンVUEのウェブサイトやCiscoの公式ページで確認することをお勧めします​​​​。

LPIC

LPIC(Linux Professional Institute Certification)は、Linuxに関する技術力を証明するための国際的な認定試験です。LPICは3つのレベルに分かれており、各レベルでLinuxシステム管理者としての知識とスキルが評価されます。

それぞれ、試験時間は各90分で、選択問題と記述問題が合計60問出題されます。認定は5年間有効です。

  1. LPIC-1: 基本的なLinuxシステム管理に関する知識を証明するエントリーレベルの認定です。
  2. LPIC-2: より高度なLinuxシステム管理スキルを証明する中級レベルの認定です。LPIC-1の認定を取得している必要がありますが、試験の受験順序は問いません。
  3. LPIC-3: 最も高度なLinuxシステム管理スキルを証明する上級レベルの認定です。LPIC-3を取得するためには、LPIC-2の認定を取得している必要がありますが、こちらも試験の受験順序は問いません。

各レベルの詳細、試験範囲、受験料に関する情報は、LPICの公式ウェブサイトやピアソンVUEで確認することができます​​​​。

Linux技術者としてのキャリアを目指す方にとって、LPICは重要な資格となります。Linuxの基本から高度なシステム管理に至るまで、幅広い知識と技術を習得し、実務で活用することが可能です。

LinuC

LPICが世界基準なのに対し、LinuCは、Linuxシステムの構築、運用、管理の専門知識を問う日本の技術者向けの試験になります。海外での活躍を視野に入れるならLPICがおすすめですが、国内ならLinuCがよいでしょう。

LinuCは、システムアーキテクチャの設計から運用管理までの技術領域を広くカバーしています。LinuCには、初心者から上級者までのスキルを認定するレベル1、レベル2、レベル3、および最上位のシステムアーキテクトの4つのレベルがあります。

各レベルは、基本的なLinux操作から始まり、仮想環境や高度なシステム設計・構築スキルの証明までを含んでいます。LinuCの試験は、実践的な技術を問う内容で構成されており、Linux技術者としてのキャリアアップに役立つ資格となっています​​。

レベル3までありますが、3はかなり難関のため、まずレベル2までの合格を目指すとよいのではないでしょうか。それでもネットワークの設計から構築までをマスターできるので即戦力として働けるでしょう。

メタバースエンジニアでよくある質問まとめ

メタバースエンジニアとは?

メタバースエンジニアとは、コンピュータ中に構築された3次元の仮想空間であるメタバースに関する開発や設計を行うエンジニアです。現在のメタバース市場の拡大に伴って企業の人材争奪戦が始まっています。詳しくはこちらにジャンプ。

メタバースエンジニアの年収相場は?

メタバースエンジニアの年収は一般企業よりも高い傾向にあります。Tech Forward調査によるとメタバースエンジニアの年収は約750万円です。また、数年経験を積めば850万円を超える年収を手にすることもできます。詳しくはこちらにジャンプ。

まとめ

AIやIoT、ビッグデータへの需要や技術進歩が高まっていくこれからの時代において、ネットワークエンジニアの役割はますます重要度を増していくでしょう。

通信に支障があると、企業には多大な損失が生じるのはもちろん、あらゆる社会活動にも甚大な影響がおよびます。サイバー攻撃も年を追うごとに高度化しているので、さらなる対策が強く求められるでしょう。

とりわけクラウドへのニーズは飛躍的に増加しているため、そのスキルや経験を確実に積んでいけば活躍のチャンスが広がるに違いありません。現在エンジニアとして働いている方も、学生の方でも、興味があればネットワークエンジニアへの転職や就職を本格的に検討されてはいかがでしょうか。

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