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Unreal Engineとは?入門は5と4どっち?使用言語・Unityとの違い徹底解説!

Unreal Engineとは?入門は5と4どっち?使用言語・Unityとの違い徹底解説!

Unreal Engine(アンリアルエンジン)は、世界中のプログラマーから支持されているゲーム開発エンジンです。ギネス世界記録でも「最も成功したゲームエンジン」を獲得している超定番サービスです。

誰でも一度は聞いたことのある有名なゲームの多くが、実はUnreal Engineによって開発されています。特にバージョン4、バージョン5は世界的に注目度の高いゲームエンジンです。今後、メタバースやブロックチェーンなど、WEB3での活躍が見込まれるゲームもUnreal Engineで開発されるでしょう。

今回はUnreal Engineの入門編として基本的な情報、特徴、同じくゲーム開発エンジンとして人気のUnityとの違い、将来性を解説します。

こちらの記事でUnreal Engineと双璧を成すUnityの特徴、強み、弱みについて詳しく解説していますので併せてご覧ください。

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目次

Unreal Engineとは?

Unreal Engineとは?

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは、主にデスクトップゲーミングの開発で活用されているゲーム開発エンジンです。米国企業であるEpic Games(エピックゲームズ)によって開発されました。

主な利用者は各国で活躍するプログラマーであり、同時に初心者に優しい入門編の開発エンジンとして、ゲーム業界での利用が目立ちます。

こちらの記事でゲームプログラマーの将来性、Unreal Engine(アンリアルエンジン)を含む必要スキルについて詳しく解説していますので併せてご覧ください。

メインはゲーム業界で活用されていますが、その美しいグラフィック性能ゆえに以下のような業界でも活用されています。

  • 自動車業界
  • 建築業界
  • 大規模な土木設計
  • 映像制作業界
  • 建設業界
  • 医療業界

なお、業界ではUnreal Engineは、省略してUEと表現されることもあるため、専門用語としてぜひ覚えておきましょう。

Unreal EngineとUnityの違いは?

Unreal Engine(アンリアルエンジン)もUnity(ユニティ)も、米国企業が提供するゲーム業界で双璧を成す開発エンジンです。

Unreal Engineは、基本的に英語で取扱説明書が記載されているため日本人には取っつきにくく感じるかもしれません。しかし世界的に有名なゲームソフトには、Unreal Engineが使用されている傾向が高く、ゲーム業界以外にもエンタメ業界や建設業界でも導入されている実績の高いエンジンです。

一方のUnityはUnity Technologies(ユニティテクノロジーズ)が提供しているゲーム開発エンジンであり、特にモバイル市場やAR/VR市場において高いシェア率を誇ります。

こちらの記事でVRの仕組み、活用されている業界について詳しく解説していますので併せてご覧ください。

Unreal Engineと異なり、Unityは日本語対応した取扱説明書やサービスが提供されているため、日本では比較的多くの企業で取り入れられている開発エンジンです。

こちらの記事でUnreal EngineのライバルであるUnityの特徴について詳しく解説していますので併せてご覧ください。

Unreal Engine7つの特徴

Unreal Engineで覚えておきたい特徴に以下があります。

  • 数々のビッグタイトル開発に使用されている
  • 無料で利用できるオープンソース
  • 実写さながらの高品質なグラフィック
  • ゲーム開発素材(アセット)が豊富
  • 開発言語はC++
  • プログラミング知識が(ほぼ)なくても扱える
  • PCの推奨スペックは高い

それぞれの特徴について説明します。

数々のビッグタイトル開発に使用されている

圧倒的なグラフィックと高い操作性によって世界的な大ヒットを記録した有名なメタバースゲーム「Fortnite(フォオートナイト)」にも、Unreal Engineが活用されています。

なお、Unreal Engineを活用して開発された有名なゲームは、以下のとおりです。

  • ドラゴンクエストモンスターズ12
  • Fortnite(フォオートナイト)
  • マトリックスAWAKENS
  • ファイナルファンタジーⅦ・リメイク
  • スターウォーズ ジェダイ・フォールン・オーダー

上記タイトルの続編やスピンオフでは、変わらずUnreal Engineが活用される可能性が高いでしょう。各企業が注目しているメタバース領域でも活躍するため、Unreal Engineの開発実績はますます求められているスキルです。

こちらの記事でメタバースの仕組み、代表的なプラットフォームについて詳しく解説していますので併せてご覧ください。

無料で利用できるオープンソース

Unreal Engineは、オープンソースでコードが一般公開されているため誰でも無料で利用できます。

Unreal Engineと比較されるUnity(ユニティ)もオープンソース対応されており、いずれも汎用性の高さがメリットです。無料で活用できる観点からも入門向けとして気軽に始められる点はおすすめでしょう。

実写さながらの高品質なグラフィック

Unreal Engineの大きな特徴の1つが、実写さながらの高品質なグラフィックデザインです。その美しい3Dグラフィック性能は自動車業界や建築業界、大規模な土木設計などの幅広い場面でも活躍しています。

事前計算によってCGを生成する、プレレンダリングと同等の映像美を再現できます。またUnreal Engine5では高グラフィックに欠かせない多くのポリゴンを扱えるNanite(ナナイト)機能も搭載されているため、今後も幅広い活用が期待されています。

近年、話題を集めるゲームプロモーションでも、映画と間違えるほどの美しいグラフィックで話題となっています。

そのグラフィック性能が評価された結果、Unreal Engineはゲーム開発シーン以外にも映像制作業界、建設業界、医療業界などでも広く活用されています。また、WEB3での活躍が期待されているVR・メタバースとの相性も高いため、Unreal Engineが多く導入されている状況です。

ゲーム開発素材(アセット)が豊富

Unreal Engineには、ゲーム開発に不可欠な背景素材やBGM、各種エフェクト素材が豊富に取り揃えられています。

Unreal Engineでのゲーム開発素材であるアセットは、無料利用できるアイテムも多く提供されています。ゲームエンジンの開発初心者にも優しいといえるでしょう。

基本的な知識や操作方法をマスターすると、高度な有料アセットの利用もできます。無料でUnreal Engineを始めて、個人のポートフォリオを作成して転職活動を成功させているエンジニアも少なくありません。

開発言語はC++

Unreal Engineで使用されている主なプログラミング言語は「C++」です。

C言語の拡張版として1980年代に開発されたプログラミング言語であり、処理速度や汎用性の高さから、Unreal Engine以外でも広く活用されている言語になります。

Unreal Engineが業界を超えて活用されている現状を加味すると、エンジニアとしてのスキルアップを図るうえでは、C++はぜひとも身につけておきたい言語だといえるでしょう。エンジニア向けの転職市場でのニーズも高いことから、気になる方はぜひリスキリングをご検討ください。

プログラミング知識が(ほぼ)なくても扱える

Unreal Engineは高いスキルや知識がなくても開発を始められます

通常のゲーム開発エンジンを活用する場合は基本的なプログラミングスキルを必要としますが、Unreal Engineには、自動コーディングで対応してくれるブループリント機能(Blueprints)が備わっています。そのため、難易度の高いプログラミングスキルを必要としません。

既存のブループリント機能のみでゲーム開発を完成できるレベルのプロジェクトも珍しくありません。異なるバージョンのUnreal Engine4(UE4)やUnreal Engine5(UE5)にもブループリント機能は備わっているため、容易にゲーム開発ができる仕様となっています。

もちろん、Unreal EngineはC++を主要なプログラミング言語として使用し、高度なカスタマイズやプログラムの制御が可能です。公式でもC++でのプログラミングが推奨されています。

初心者への敷居は低く、上級者への奥行きも提供している点がUnreal Engineの魅力でしょう。

PCの推奨スペックは高い

推奨スペックはWindows10以上/8GB RAMなどを満たすPC
出典:Unreal Engine5公式サイト

Unreal Engineの公式サイトでは、最低限、及び推奨のスペックも公開されており、Windowsの場合は最低でもWindows10以上必要です。iOS App向けの開発の場合も、最新のiOSが推奨されています。

ただし、公式サイトで示されている数値では大規模な開発業務には不十分でしょう。CPUはインテル Core i7-8700K以上、GPUはNVIDIA GeForce GTX 1080以上、RAMは32GBが最低ラインです。もちろん、必要なスペックはプロジェクトの規模や内容によって異なるため、特定のプロジェクトやタスクに適したハードウェアを選択することが重要です。

Unreal Engineに限らず、ゲーム開発エンジンには、一般的にスペックの高いPCを必要とします。Unreal Engineのバージョンを示すUE5やUE4は、おおむね同等のPCスペックで操作が可能です。

そのほか、詳しい推奨ハードウェアやソフトウェアの最小要件を確認したい方は、UE公式サイト、または教育者向けガイドpdfをご参照ください。

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UE4とUE5の違いと使い分け

UE4とUE5の関係性

Unreal Engineには、バージョンを示すUnreal Engine4(UE4)やUnreal Engine5(UE5)がリリースされています。

それぞれの特徴を確認して、気になるバージョンを活用する際の参考にしてください。

Unreal Engine4について

1998年に初代バージョンであるUnrealがリリースされて以降に誕生した、新時代のエンジンがUnreal Engine4(UE4)です。

Unreal Engine4以降、以下の要素がプログラミングできるようになりました。

  • 3Dモデルを自由に設置・世界観のデザイン
  • オリジナルキャラクターの制作
  • 高画質なグラフィック
  • UIを組み合わせてのゲーム開発
  • ゲーム開発素材(アセット)の購入・入手

Unreal Engine4以降、上記の要素が追加されたことにより、FPSゲームからRPG、スポーツ、アクションゲームなどの幅広いゲーム開発にも活用されるようになったのです。

1990年代では、主人公の視点に立ってゲームが展開されるFPS(ファースト・パーソン・シューター)が主流でした。有名なFPSには、ゴールデンアイやコールオブデューティなどが挙げられます。

Unreal Engine5について

Unreal Engine5(UE5)では、大きく以下の要素がアップデートされました。

  • Nanaite(ナナイト)
  • Magascans Bridge(メガスキャンズブリッジ)
  • Lumen(ルーメン)
  • MetaSound(メタサウンド)
  • World Partition(ワールドパーティション)

なかでもNanaiteは、前述したようにハイポリゴンを扱えるため、Unreal Engine4と比較しても圧倒的なグラフィックに変化した点が大きな特徴です。

そのほか陰影のクオリティを高めてくれるLumen、広大な世界観を作り出してくれるWorld Partitionなど、さまざまな機能がアップデートされました。

UE5に移行?UE4を継続?

Unreal Engine4とUnreal Engine5は同じソフトのバージョン違いであるため、基本的な機能や操作方法、特徴に大きな違いはありません。Unreal Engineの活用を検討している場合は、最新バージョンであるUnreal Engine5を推奨します。

ただし、以下の理由でUnreal Engine4を使い続けることもあるでしょう。

既存プロジェクトの互換性

UE4で開発中のプロジェクトがある場合、互換性の問題や既存のアセットやコードの移行作業が必要となるのでUE5に移行するのは困難かもしれません。

安定性とサポート

UE5は最新技術を搭載していますが、UE4はすでに成熟したシステムで安定性が高いとされています。また、UE4のサポートやドキュメントが豊富で、問題に対処しやすいことも魅力の1つです。

学習コスト

UE4の方が歴史が長く、学習資料やチュートリアルがそろっています。そのため、短期的にはUE5に移行するよりUE4を継続する方が学習コストが低いと判断できるかもしれません。

また、既にUE4に慣れ親しんでいるデザイナーやプログラマーが多い場合、UE5に移行するよりもUE4を続ける方が効率的なことがあります。

プラグインやアセットの利用

UE4で使用されているプラグインやアセットが、UE5ではまだ利用できない場合があります。UE4でのみ利用可能な特定のプラグインやアセットがプロジェクトにとって重要である場合は、UE4を続ける理由となるかもしれません。

ハードウェア要件

UE5の高度なグラフィックスや機能を利用するためには、開発環境のより高い要件が必要です。一方、UE4はより低いハードウェア要件で動作し、開発者が手持ちのパソコンで開発を続けられる場合があります。

ハードウェアのアップグレードに対する制約やコストを考慮すると、短期的にUE4を使用し続けることが適切な選択となる場合があります。

ターゲットプラットフォームの性能

開発するゲームやアプリケーションのターゲットプラットフォームが、UE5の高度な機能や性能を十分に活用できない場合、UE4を使用して最適化されたパフォーマンスを得ることが合理的でしょう。

最終的に、Unreal Engine4を使い続けるかUnreal Engine5に移行するかは、プロジェクトの状況、チームの経験、利用可能なリソース、ターゲットプラットフォームなどによって異なるでしょう。

Unreal Engineの将来性

Unreal EngineとUnityの関係性

Unreal Engineを扱える人材の将来的な需要は、今後さらに高まっていくことが予想されています。

Unreal Engineは、圧倒的なビジュアルや初心者向けでリスキリングが比較的しやすい観点からも、今後も幅広くゲーム業界で活用されていく開発エンジンでしょう。

現在では主にデスクトップゲーミングの開発に活用されていますが、それ以外にも医療業界、自動車業界、建設業界などでも導入されています。今後のメタバースをはじめとしたWEB3での活躍も期待されている状況です。

Unreal Engineでよくある質問

Unreal Engineとは?

Unreal Engine(アンリアルエンジン)とは、主にデスクトップゲーミングの開発で活用されているゲーム開発エンジンです。米国企業であるEpic Games(エピックゲームズ)によって開発されました。主な利用者は各国で活躍するプログラマーであり、同時に初心者に優しい入門編の開発エンジンとして、ゲーム業界での利用が目立ちます。詳しくはこちらにジャンプ。

Unreal Engine4とUnreal Engine5の違いは?

Unreal Engine4とUnreal Engine5は同じソフトのバージョン違いであるため、基本的な機能や操作方法、特徴に大きな違いはありません。最新バージョンであるUnreal Engine5を推奨します。ただし、以下の理由でUnreal Engine4を使い続けることもあるでしょう。

  • 既存プロジェクトの互換性
  • 安定性とサポート
  • 学習コスト
  • プラグインやアセットの利用
  • ハードウェア要件
  • ターゲットプラットフォームの性能

詳しくは「Unreal Engine4とUnreal Engine5の違い」にジャンプ。

Unreal Engineの将来性は高い?

Unreal Engineを扱える人材の将来的な需要は、今後さらに高まっていくことが予想されています。今後も幅広くゲーム業界で活用されていく開発エンジンでしょう。現在では主にデスクトップゲーミングの開発に活用されていますが、それ以外にも医療業界、自動車業界、建設業界などでも導入されています。今後のメタバースをはじめとしたWEB3での活躍も期待されている状況です。詳しくは「Unreal Engineの将来性は?」にジャンプ。

まとめ:Unreal Engineの開発実績で転職市場の勝者へ

Unreal Engine(アンリアルエンジン)は、ソースコードが無料で公開されているため、入門編としても活用しやすいゲーム開発エンジンです。専門性を高めたい場合は、最新バージョンであるUnreal Engine5をダウンロードするようにしましょう。

ゲーム業界に限らず、医療業界や宇宙航空業界、建設業界などのさまざまな業界で活用されているのも、Unreal Engineの特徴です。高画質なグラフィック、処理速度の速さ、汎用性の高さなどを備えるUnreal Engineの開発人材は、国内企業でのニーズがますます上昇しています。

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